このシリーズ、前回で完了の筈でしたが、まさかの第3弾です。
今回登場するMacは正確にはPowerMacではありませんが、基板検査機の
制御用と言う事で、同じカテゴリーに入れさせて頂きました。
それにしても年明け早々、Windows PCが逝ってしまい新規導入、
1月中旬PowerMac G5が起動しなくなり、中古品と交換(其の1、其の2)。
そして今回、iMacの突然の訃報…
なんか続くなぁ…
Mac専用に特別に設計されたPowerPCを搭載したMacの事をPowerMacと呼びますが、
その後継機種は以降、大量生産されるインテル製のCPUを搭載するようになります。
いわば量産型です。(またガ○ダ○ネタかよ)
朝、突然電源が入らなくなったと連絡を受けて
出社早々診断する事に。
異常帯電の様子は無し、PRAMリセットや
セーフティモードでの起動を試みましたが、
全て駄目でした。恐らく電源の故障でしょう。
例によって、中古ショップさんに連絡して
同等のマシンを探して貰いました。
若干スペックが上の機種が一台あるとの事。
早速見積もりをお願いしました。
購入手続きから納品まで未だ時間があるので、
その間、ハードディスクの移植手術の準備を
する事とします。
ですが問題発覚、この機種には分解できそうな
ネジが見つからないのです。
唯一見つかったのがモニターの下にあるこのネジ。
メモリースロットの蓋の部分です。
一般ピーポーはここまでしか許されないのね…
ネットで検索すると、ネジは画面の後ろにあるそう、でもどうやって?
ショップの人にコツを教えて貰い、いざ開腹作業に入ります。
先ずホームセンターで強力な吸盤を買ってきて…
画面に貼り付けます。
グイッと持ち上げます。
あっけなく外れました。
液晶保護ガラスで目隠ししていたのですね。
外れた保護ガラス
磁石でねっぱしてありました。
(宮城弁で「くっつける」の意)
さて、ネジを外そうと思ったら、
なんとトルクスネジ!
六芒星のような形のネジ頭は
欧米では一般的らしいですが、
日本では未だいたずら防止用に
使われる程度。
久しぶりにトルクスドライバーの
出番です。
2ND STREETで980円のセットを
買っといて良かったぜ!
ひたすらネジを外します。
Macシリーズは昔からネジを隠したり、見えたとしても
ものすごく長いドライバーが必要だったりと部外者の
修理を拒むようなデザインが多い気がします。
大昔のapple ][の時代には大きな蓋がパカッと外せて、
ユーザーが自由に拡張出来たのに…
今度は液晶脇のネジを外します。
外し終わったら、液晶下から出ているケーブルのコネクターを
抜きます。
後は液晶を右側にめくり上げます。
ハードディスクが見えてきました。
筐体に付いている温度センサーを外し、
2ヶ所のコネクターを抜いたら…
上部のレバーを押し込んで(とても堅いです)、
外れました。
これで準備完了です。交換品の到着を待ちます。
さて二日後、代わりのiMacの到着です。
例によって2台並べてみました。相変わらず余裕の仕事っぷり(暇人)
向かって左側が新しく来たiMac、CPUがデュアルコアです。
早速移植手術に取り掛かります。
一昨日のようにガラスを外し、隠れていたネジを外します。
ショップでメンテされてきたせいか、中は綺麗です。
先へ進みます。最近何度もこういう事やってるので、
我ながら手際が良くなっている気がします。
ハードディスクが見えてきました。
温度センサーとコネクターを外して、ハードディスクを
入れ替えます。
後は逆の手順を踏んで組立てて行きます。
液晶パネルを元に戻し、液晶用コネクターを固定します。
液晶用温度センサーのコネクターも差し込みます。
時計用の電池も念の為、新しいのに交換します。
電池交換の為だけにこれだけのネジの脱着をするのは
如何にも面倒だからです。
外装パネルをネジ止めして
一旦ここで起動させてみます。
ハードディスクは認識しているようです。
システムが立ち上がりました。
これで一安心。
いよいよ仕上げです。
保護ガラスをはめ込んで…
メモリースロットの蓋を閉め…
検査機に接続して…
完成しました。お疲れ様でした。
奥に見えるのが、前回、前々回登場のPowerMac G5です。